労働義務からの解放

労働義務から解放されるための提案と活動

株主優待について思うこと

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株主優待のパターン

株主優待のパターンはだいたい以下になります。

  1. クオカードのようなギフト券

  2. 自社製品の割引券
    例えば吉野家では100株の保有で年間300円のサービス券を10枚もらえます。

  3. 自社製品の詰め合わせなど
    例えば日清食品では自社製品のインスタントラーメンなどを送ってきてくれます。

株主優待はほんとにお得か

日本独自の制度だという株主優待。ほんとにお得でしょうか。

よくある評価方法として、配当と株主優待でもらえるものの市場価格を加えたものを実質利回りなどと呼んでいますが、この考えはあきらかに誤りです。

現金は用途や時期や量を自分の好きなように決めることができます。 株主優待で得ることができるものは、非常に制約の多いもので実際の現金価値からはかなり劣ります。

まず1のギフト券ですが、使用できる店が限られたり使用期限があったりします。

ギフト券の価値は金券ショップでの買取価格ぐらいでしょう。クオカードは金券ショップに行けば、90%以上で買取してくれるようです。 またギフト券を株主に送るのには当然コストがかかっています。そんなコストを使うのであればあきらかに配当で還元すべきでしょう。

2の割引券ですが株主優待がなくても消費するのであれば、実際の割引券の額面価値が株主にはあるでしょう。ですが割引券には使用期限があり管理コストがかかります。現金と同じ価値ではないです。

株主優待がない場合に使用しないものであればその価値はせいぜい額面の10%程度かだと思います。

3の自社製品詰め合わせでは、時期も商品も選べないのでは実際の額面価値の10%程度ではないでしょうか。

まとめ

以上のことから、株主優待を実施している銘柄に投資することはお勧めしません。 株主還元は、配当や値上がり益で還元するべきです。

ただし例外もあります。イオンの株主優待です。 イオンの株主優待はイオンでの買い物で使用した分の3%キャッシュバックされるというものであり、イオンで買い物している人にとってはお金をもらっているのと同じです。

お金がもらえる株主優待は、私が知る限りイオンだけです。